スマートフォンで人気の端末を多く開発・発表しているドコモですが、モバイルルーターも販売しています。
「Wi-Fi STATION」というシリーズの端末で、高速通信が可能な仕様になっているものもあります。
では、ドコモのモバイルルーターは本当良いのでしょうか?

今回はドコモのWi-Fi STATIONにスポットを当て、お勧めに値する端末なのかについてみていきます。

そもそもWi-Fi STATIONとはどんな端末なのか?


2017年現在、5機種発表されています。
最新端末は「Wi-Fi STATION N-01J」というもので、通信速度が業界最速の788Mbpsという仕様になっています。
キャリアアグリゲーションとMIMOという高速通信を可能にする新技術を搭載しているので、コンパクトなボディでありながら、ドコモの技術の粋が詰まっています。

「N-01J」では、5つの周波数帯に対応しており、郊外での利用はもちろん、混雑している都心でもつながりやすいというメリットがあります。

固定の光回線に迫るスピードで注目を集めていますが、正直な話、ドコモの端末はお勧めできません
その理由は、月々の料金が非常に高額でありながら、使えるデータ量の上限が決まっているからです。
料金やスピード、そしてWi-Fi STATIONの特徴を見ていきましょう。

Wi-Fi STATIONを使うための費用

ドコモのモバイルルーターは、WiMAXやY!mobileと比べるとかなり高額です。
料金が2段構えになっており、基本プラン金額に月々のデータ量がかかってきます。

仮に標準プランであるデータ量が5GBまでのプランに契約すると、基本使用料が1,200円。
これにデータ通信量が5,000円かかります。また、インターネット接続サービス料の300円がプラスされ、月の価格の合計は6,500円になります。
6,500円と言ったら、もう固定の光回線なみの利用金額になります。

光回線は通信量を無制限で使うことができますが、ドコモの場合、6,500円支払ってもたった「5GB」までしか使えません
5GBとなると、ネットの閲覧やメールをする分には十分ですが、動画を観たり、音楽をダウンロードする場合はすぐに上限を超えてしまいます。
事前に確認しないと動画の視聴には注意が必要です。

上限を超えると、通信制限され、通信速度が128Kbpsまで低下します。
こうなると、WEBサイトを立ち上げるだけでも5分前後かかり、まともにネットをすることができなくなります。

では、使えるデータ量を多くすればいいのでしょうか?
ドコモではウルトラデータパックとして月「30GB」までに大容量プランがあります。
しかし、こちらを利用するためには、基本使用料とデータ量の金額を合わせて、10,000円前後支払う必要があります。

非常に高額になり、モバイルルーターを使うメリットがほとんどなくなります。
例えば、同じモバイルルーターでも、「ギガ放題」というデータ量無制限プランを展開しているWiMAXなら、月額3,000円台で使用が可能です。

ドコモがいかに高額なのか分かっていただけると思います。

通信速度について

最新端末「N-01J」なら、業界最速の788Mbpsの通信速度を誇ります。
これは固定の光回線に迫る速さなので、高画質の動画であっても快適に見ることができるでしょう。
しかし、高画質動画の視聴は、多くのデータ量を消費します。

そのため、余程多くのデータ量を契約しないと、すぐに上限を超えてしまい、せっかくの通信速度も宝の持ち腐れとなってしまいます。
また、通信速度は実効速度(実際に出る速度)で10Mbps以上出ていれば、通常のインターネット利用で、十分快適に利用ができます。

つまり、モバイルルーターにそこまでの速度は必要ないと言えます。
いくら業界最速のスピードがあっても、それを使う環境が整わなければ、意味はありません。
ドコモはデータ量がものすごく高額なので、手軽に使う端末としては向いていないのです。

Wi-Fi STATIONの特徴について

ドコモは800MHzの周波数帯のネットワークを使います。
これは主にプラチナバンドと呼ばれており、日本全国で繋がりやすい特徴があります。
通信サービスの繋がりやすさで見るならば、ドコモのモバイルルーターは周波数帯域のバランスが良いです。
LTE回線が充実しているので快適に利用できるでしょう。

また最新端末の「N-01J」は従来の商品に比べかなりスリムアップしています。
1cm近く薄型になっており、従量も40%ほど軽くなりました(重さ110g)。
但し、WiMAXでも軽量化に優れた端末は数多く登場しているので、大きなメリットとは言えないでしょう。

難点もあります。
製品を薄型・軽量化をしたので、バッテリー容量が小さくなっています。
連続通信時間は約11時間です。

WiMAXでは14時間程度使用ができる端末が登場しているので、あえてドコモを選ぶメリットはありません。

WiMAXとの比較

docomo WiMAX
通信速度(最大値) 最大788Mbps 最大590Mbps
月額料金 月5GBのプランで6,500円 データ量無制限で3,411円
月々のデータ量 上限あり(最大100GBまで) 実質無制限
対応エリア 人口カバー率ほぼ100% 人口カバー率約94%

比較してみると、通信速度やエリアはドコモに分がありますが、難点はデータプランの上限が決まっていることと、月額料金が非常に高額であることでしょう。
WiMAXなら、月々のデータ量が無制限で利用できるので、快適にインターネットをしたいのであれば、WiMAXをお勧めします。
Broad WiMAXというプロバイダを利用すれば、データ量が無制限の「ギガ放題」プランでも、料金プランが月額3,411円から使えるので、非常にお得です。

スマホがドコモだから、モバイルルーターもドコモで決まり!とはならないので注意しましょう。